夫に実家に戻ってもらうことになったとき、私はまだ「離婚」という言葉を現実にはしていませんでした。
でも、少しずつ気持ちのすれ違いや、向き合えない現実が重なって…。
子どもたちに何て伝えればいいのか、すごく悩みました。
今回は、私が子どもたちに「別居の理由」を伝えた日のこと、そして3人で泣いた夜のことを、正直な気持ちで綴ります。
あの時の涙には、悲しみだけじゃなく、母娘の絆の深まりもあった気がしています。
◆ パパはしばらくじいちゃん家に泊まるからね
別居を決めたとき、私はまだ離婚するなんて思っていませんでした。
お互いに一度冷静になった方がいい、そう考えて、夫には実家に戻ってもらうことに。
子どもたちには、
「パパ、お仕事が忙しくて出張が増えるから、空港に近いじいちゃん家にしばらく泊まることになるよ」
と伝えました。
当時、上の子は小6と小4。下の子は年少さん。
お姉ちゃんたちは「ふーん?」とあっさりした反応で、末っ子はまだよくわかっていない様子でした。
◆ 一向に謝らない夫、私の中に芽生えた覚悟
その後、別居中もLINEでのやり取りは続けていました。
でも夫は、自分の主張ばかり。私の気持ちに寄り添うことは一切ありませんでした。
「もう、この人とは一緒に暮らせないかも…」
そんな思いが私の中に芽生え始めたのも、この頃です。
◆ 実父の急逝と、葬儀に来てほしくない理由
別居から2ヶ月後、突然の出来事が。
実父が急逝しました。
父の葬儀に、夫を呼ぶかどうか。私は姉と妹と話し合いました。
私は「顔も見たくない、会いたくない」
妹は「来てほしくない、来たら責めて揉めそう」
「大事な葬儀の場をそんなことにしたくない」
という想いから、葬儀には来ないように伝えました。
でも、子どもたちにとっては、パパが来ないなんて不自然な話。
また嘘を重ねてごまかすべきか、正直に伝えるべきか。
悩んだ末に、姉妹で出した結論は「荒療治かもしれないけど、今きちんと話そう」でした。
◆ ごめんね…パパはもう、ママのこと好きじゃないんだ
お通夜の前、私は上の2人の娘に話しました。
「パパ、出張って言ってたけどね…
本当は、お母さんのことを好きじゃなくなったの。他に好きな人ができたから、一緒には暮らせないんだよ」
2人とも、大泣きしました。
そして、私も一緒に泣きました。
「ごめんね、ごめんね。こんなことになって本当にごめんね」
何度も何度も謝りながら、3人で泣きました。
そんな中でも、子どもたちは言ってくれたんです。
「お母さんは悪くない。悪いのはお父さんだよ」
「お父さんとは暮らせない。他に好きな人がいるなんて、許せない」って。
◆ 一緒に、楽しい毎日をつくろうね
私は言いました。
「離婚するかはまだ決めてないけど、もう一緒には暮らせないと思う。あなたたちは、お母さんと一緒にいてくれる?」
「うん。一緒にいる」
そう言ってくれた娘たちに、どれだけ救われたかわかりません。
「お父さんがいなくても、毎日楽しく過ごせるように、お母さん頑張るから。あなたたちも、楽しいことだけ考えよう」
この日から、私たち親子は“本当の意味でのスタート”を切ったのかもしれません。
🔚さいごに
子どもにとって、親の別居や離婚はとても大きな出来事です。
でも、正直に話して、泣いて、気持ちを共有できたことで、私たち母娘の絆は深まりました。
もちろん、ここから先にもたくさんの壁がありました。
長女が心のバランスを崩し、不登校になってしまったことも…。
そのお話は、また別の記事で書こうと思います。
私たちの体験が、どこかで同じように悩む誰かのヒントになりますように。
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